※こちらのメッセージは動画（https://www.youtube.com/watch?v=8xlCzluGKrI）でも
同じ内容をお伝えしております。併せてご覧ください。
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学生の皆さんに
日本政府は５月４日、「緊急事態宣言」（４月７日発令）の1か月延長を決定しました。コロナ感染拡大の危険はまだ去っていないという国全体にかかわる判断です。特に、大阪、兵庫とともに、本学がある京都は「特定警戒地域」に指定されているため、通常通りに大学生活を営むことが困難な状況に置かれています。
こうした状況において、学生の皆さんは、病気に対する不安はもちろんのこと、めざしていた勉強ができるのだろうか、という学生生活への大きな不安を抱えておられることと思います。
安心してください。池坊短期大学は、皆さんの学びと生命の安全を必ず守ります。５月４日にホームページでもお知らせしていますが、まず５月１２日以降、課題型学習による授業を行います。続いて、５月２５日の週からは、オンライン型の授業の開始を予定しています。
本学の専門分野学習は、体験的な学びが多いのが特徴です。つまり、花をいける、メイクやエステで肌にふれる、お菓子作りで泡立てや焼き上がりを見守る、など、実際に身をもって学んでみなければならないことが多いのです。制限の多い現在の状況のもとで、どうやって皆さんにしっかり学んでいただくか、今、本学の教職員は総力を挙げて検討しています。
したがって、当初予定の授業シラバスとは、授業内容の順序の組み換えやオンライン授業等の組み込みなど、変化はありますが授業進行の諸アドバイスに沿って進めてください。
重ねて申しますが、学生の皆さん、安心してください。私どもは必ず、皆さんが選んだ専門の学習を修め、めざす資格等を取得し、「短期大学士」として卒業し、しっかりと社会人としての自立ができるよう、皆さんを守っていきます。
池坊短期大学の建学の精神は「和と美」です。これは、和（なご）やかなこころを美しいかたちに表現していくのが人であり、美しく表現されたかたちの向こうには人の和やかなこころがある、という池坊華道六百年の揺るぎない考え方です。現在のような危機を、幾度も体験し、乗り越えてきた人間の歴史の精神が、いけばなの六百年にはあるのです。今の時期だからこそ、自分自身を守る強さを育て、お互いを思いやる想像力とやさしさを広げ、和やかなこころを保つよう努力し、そうして養った力が危機を超えて美しく皆さんの人生に花開くよう、ひとりひとり、今いる場所で、がんばっていこうではありませんか。私ども池坊短期大学は、そのために全力を挙げて皆さんを支えていくつもりです。
自分自身の健康に注意し、ご家族や友人の皆さんともお互いを守り合う行動を自覚して、日々を過ごしてください。皆さんと、元気に笑顔でお会いできる日を迎えることを楽しみに、この危機の終わりを待ちたいと思います。
池坊短期大学
学長 高杉巴彦
