建学の精神
建学の精神
和と美
本学は、550余年に及ぶ歴史と伝統をもつ池坊華道の根本理念たる「和と美」を建学の精神として1952年4月に創設されました。 「和と美」は、池坊華道発祥の地、六角堂の開祖である小野妹子が仕えた聖徳太子の十七条憲法の本旨です。 「和」とは個人の内面的な「調和」「温和」であり、生活環境、自然との「調和」、人々の「平和」を目指す日本人の精神性です。 そして、このような「和」の世界観を表出する「美」、「和の美」に日本の文化の結晶、「美の和」が認められるのです。
池坊短期大学開学70周年を迎え、次へ進み出す一歩として
本学の使命や特色を活かし、存在意義やあるべき姿を再認識するため
新たに「タグライン」と「ミッションステートメント」を掲げました。
タグライン
花を生ける 自分を活かす
ミッションステートメント
私たち池坊短期大学は 1952年の開学以来
調和を求め平和を祈る「和」のこころを「美」に表現しようとする
いけばなの精神、「和と美」を建学の精神とし
豊かな教養人 もてなしの心深いスペシャリストを育成してきました
私たちは花を通して“花のこころ”を語りあっています
そして 常に自由で新しい教育を探求し続けてきました
人類はいま かつて経験したことのない大きな変化の中にいます
これからの社会で求められるのは
傾聴力 発話力 情況把握力 想像力 対話力 創造力
ひとりの力を人と人との間に活かし
自らあるべき未来を描き、挑戦し実現していく
そんな力を磨いていくことだと 私たちは考えます
そんな「しなやか」で 「ひたむき」で 「たくましい」人材の育成こそが
私たちの目指す池坊教育です
私たち池坊短期大学は 多様性を大切にしながら
一人ひとりの個性と成長に向き合い
人間教育のあるべき姿を追求し続けます
学長・理事長のあいさつ
学長のあいさつ
池坊短期大学 学長
桶谷 守
「生きる力」と「生きる心」を身につけて夢を大きく羽ばたかせよう
現代社会は、モノが十分に行き渡った豊かで便利な社会です。しかし、心は豊かだと言えるでしょうか。生きづらいと感じている子どもや大人もたくさんいます。心の冷たさや苦しさが表れているようなニュースにもたくさん接するようになりました。私たちは何かを置き忘れてきたようです。心静かに花と向き合いながら、花の美しさに癒され、自らの感性を躍動させるいけばな。 本学で学ぶいけばなは、心の豊かさを育てる絶好の教材です。550年以上の歴史のあるいけばなは、まさに現代にこそ必要な学びだと考えます。
いけばなの心得や技法をまとめた池坊専応の花伝書「専応口伝」の中に、「枯れた花にも華がある」という言葉があります。きれいな花だけでなく、枯れかけた花や折れた花にも、それぞれにいのちがあります。いのちを大切にし、いのちが輝くようにいけることによって、花を活かしていくという精神を表しています。それは、池坊短期大学の教育がめざすものでもあります。2学科6コースで学ぶ内容は様々ですが、社会での土台を身につける2年間という意味では同じです。多様な学生一人ひとりが未来に向けて羽ばたく、本学キャンパスは輝きと発見に満ちた空間です。私たち教職員一同は、個性を大切にしながら、皆さんの挑戦をしっかりサポートしていきたいと思っています。
理事長のあいさつ
学校法人池坊学園 理事長
池坊 美佳
学んだことを誇りに思っていただけるような学園をつくってまいりたい
「伝統文化」と聞くと、とても遠い世界のことのように思われるかもしれませんが伝統文化は常に現代に共存しています。
様々な文化が息づき、受け継がれる京都。ただ同じ形を守るだけでは伝統文化は受け継がれません。その時代時代の文化を取り入れ、融合し、守りながら省くことを恐れずに継承し、形づくってきました。
文化は長い歴史をかけて積み重ねられ、地域社会を築いていく活力になります。また、新たな文化との出会いは私たちの創造力を高め、生活を、そして心を豊かにするもの、と思っております。
皆さんが池坊学園に出会い、学んだことを誇りに思っていただけるようなそんな学園を皆様とともにつくってまいりたい、と願っております。
学賓
華道家元池坊 次期家元
池坊 専好
池坊学園にはたくさんの思い出があります。30代の頃より祇園祭に合わせて開催される花展「花きらきら」へ毎年参加し、学生の方々の息吹に触れるたびに、おひとりおひとりを大切にする学園のアットホームな優しさや伸びやかさを感じてきました。
京都は日本の洗練された美の拠点であり、世界の交流都市でもあります。その中心にあり、長い歴史と哲学を持つ池坊では自分はどう生きていくのかという大きなテーマについて、時間をかけ美のものさしから探ることができます。
共に支え励まし合い、共に成長し、おひとりおひとりのいのちを輝かせてください。
沿革
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1951年(昭和26年)
・池坊華道会全国支部長会議で池坊学園設立案可決
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1952年(昭和27年)
・学校法人池坊学園、池坊学園短期大学設置認可
・短大開学(4月1日)第1回入学者は国文科、服飾科 計43名
・池坊学園実践学院開学
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1954年(昭和29年)
・短大卒業者のための華道研究科を付設(1967年、研修科に改称)
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1962年(昭和37年)
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・短大国文科に文芸と教職の選択コース制
服飾科を生活科学科に改称し、服飾、家政、教職の3選択コース制
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1966年(昭和41年)
・「池坊学園短期大学」を「池坊短期大学」(以下短大という)に改称
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1969年(昭和44年)
・短大生活科学科を「家政科」に改称
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1980年(昭和55年)
・短大の一般教育科目中の総合科目として、「華道と現代生活」が正課に認可
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1985年(昭和60年)
・短大の国文・家政両科の選択コース廃止
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1991年(平成3年)
・一般教育科目の分野区分を廃止し、共通科目として名称変更
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1993年(平成5年)
・短大の共通科目中の総合科目として、「茶道と伝統文化」が正課に認可
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1995年(平成7年)
・学舎改築第1期棟「美心館」竣工(旧美心館)
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1997年(平成9年)
・学舎改築第2期棟「洗心館」竣工(旧洗心館)
・短大国文科を日本語日本文化学科に、家政科を生活文化学科に改称
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1998年(平成10年)
・博物館学課程設置
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1999年(平成11年)
・学舎改築第3期棟「和心館」竣工
・和心館に池坊短期大学むろまち美術館・体育館を設置
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2000年(平成12年)
・短大日本語日本文化学科を文化芸術学科に、生活文化学科を環境文化学科に改組転換
・インテリアデザインコース設置
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2001年(平成13年)
・華道文化コース設置
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2002年(平成14年)
・クリエイティブアートコース設置
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2004年(平成16年)
・ビューティアートコース設置
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2005年(平成17年)
・京都文化コース設置
・ファッションコーディネートコース設置
・フードデザインコース設置
・中庭「コートるり」を整備
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2006年(平成18年)
・池坊華道文化研究所設置
・池坊短期大学化粧文化研究センター設置
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2007年(平成19年)
・むろまち美術館をむろまちアートコートに改装
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2008年(平成20年)
・製菓衛生師養成施設設置認可(製菓クリエイトコース設置)
・フラワーマネジメントコース設置
・ブライダルプランナーコース設置
・クリエイティブアートコース・インテリアデザインコース募集停止
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2009年(平成21年)
・エステティシャンコース設置
・京都文化コース募集停止
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2010年(平成22年)
・フードビジネスコース設置
・医療クラークコース設置
・フードデザインコース募集停止
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2012年(平成24年)
・創立60周年記念式典
・メイクアドバイザーコース設置
・トータルビューティーコース設置
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2014年(平成26年)
・いけばな・花デザインコース設置
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2015年(平成27年)
・幼児保育学科および保育士養成施設設置認可
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2016年(平成28年)
・幼児保育学科設置
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2020年(令和2年)
・エステティシャンコース募集停止
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2022年(令和4年)
・国際経営情報コース設置