3月16日(土)に、華道文化研究所 公開プログラム「花文化の現代的地平」を開催しました。
第1部のトークセッションでは、
華道家 池坊美佳氏、慶應義塾大学教授 松井孝治氏のお二人をお招きし、
いけばなはもちろん、古典落語の世界から文化政策のあり方まで、多様な切り口から
伝統文化の現代的意義について語り合っていただきました。
お二人とも京都でお生まれになり、京都文化の中で育った経験から、伝統文化の意味、これからの生活文化の中での「いけばな」の在り方等について、幅広い話題からお話しくださいました。コーディネーターは本学学長 高杉巴彦が務めましたが、3人の掛け合いで会場からは笑いが起きることもたびたび。
お越しくださった方々にも、「伝統文化の可能性」というテーマを楽しく深く
考えて頂ける機会になったのではないでしょうか。
また、海外でもご活躍のお二人ならではの「海外から見た日本文化」のお話も印象的でした。
第2部のいけばなとジャズのパフォーマンスセッションでは、
本学教員 島津範好が、華道家元池坊で江戸時代の花伝書に遺る幻の花形「四方生け」を、
ジャズカルテットの生演奏によるサウンドに乗せて創り上げました。
400年前の花形を現代に再生するという今までにない試みに、会場内はライブの快い緊張感と、出来上がっていく作品への期待感で溢れ、完成したときには大きな拍手が沸き起こりました。
完成した「四方生け」です。
多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
ご協力賜りました皆様にも心より御礼申し上げます。