「京都学」の授業では、伝統文化が息づく都市「京都」の魅力を様々な角度から掘り下げています。
今回は教室を飛び出し、臨地ゼミ形式で伝統芸能「能楽」について学びました。
地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩5分、京都御池中学校の北側に位置する「大江能楽堂」が授業の舞台です。
「大江能楽堂」は観世流五世 大江竹雪により明治時代に創建され、当時の姿を残したまま今も現役で能や狂言の公演が行われています。
押小路通に面した入口から細い廊下を抜けると、約400名を収容できる大きな能楽堂が目の前に出現します。
京都市の町中にこんな大きな能楽堂があることに、参加した学生も驚きの声を上げていました。
この日は能楽師 大江泰正様から、室町時代から続く音楽劇である能楽の歴史や基本的な知識について解説いただきました。
また、座席を移動しながら、独特の立体的な構造となっている舞台や客席についても詳しく説明していただきました。
最後の「華道や茶道と同様に能楽を後世に伝えることの大切さ、今その伝統文化に触れていることの価値を再認識してもらいたい」というお話は、本学で学ぶ学生に少なからず響いたことでしょう。