いけばな・花デザインコース2年次生『生花研究B』では、
「生花正風体」の基本から表現の幅を広げ、
生花新風体 や 生花五カ条 の理論・技術・構成力・表現力を専門的に学ぶ授業です。
今回の授業は、入学式でも披露する『礼式生け』です。
礼式生とは、1700年代から1800年代にかけて、客人をもてなす人々のたしなみと定着しました。
神仏の前に花をささげるための献花や、客人にいけばなを披露する様式の1つで、
現在では、献花や供花以外に、国内だけでなく海外においての「いけばな」紹介の場で、
デモンストレーションの1つとしても行われています。
挿者・後見・お運びの担当分けは、ドキドキのあみだくじ!
先生のデモンストレーションを見てから各チームで披露しました。
今回は紫雲という花器と、黄菊を用いていけました。
紫雲は、立鼓(りゅうご)形の器に下がり藤の耳が付いた、43世池坊専啓好みの花器です。
藤の花房が群がり垂れている姿を思い、紫の雲を偲んで名付けられたものでしょう。
紫雲は「徳の高い天子の居所にたなびく」といわれ、大変めでたい花器です。
礼儀正しく、品位のある動作で手順よく生け終わることが旨とされていますので、
みなさん、通常よりキリっとした面持ちで行っています。
終了後は緊張が溶けてホッとしたのか、笑顔で記念撮影!
ぜひ卒業後も、世界各国で池坊の素晴らしさを伝えるツールの1つとして礼式生けを披露してくださいね!