当館所蔵の貴重書2点が、市立伊丹ミュージアム(兵庫県・伊丹市)にて開催中の特別展「季節を愛でる―俳諧と茶の湯」(「企画・公益財団法人柿衞文庫」) で展示されています。 展示内容は「四季に恵まれた日本では、古くから季節を愛でる文化というものがあります。…(中略)…さらに、茶の湯と深い関係にある花や茶の湯を 彩る和菓子の資料も交えて展示することで、体感的にも季節を感じていただける展覧会となっています。」(市立伊丹ミュージアムHPより) と紹介されており、華道、茶道を学んでいる皆さんにとっても楽しめる内容ではないでしょうか。 展示される貴重書は『挿花図』と、『茶席挿花集』の2点です。
『挿花図』(『宗徧流十代宗囲宗匠筆挿花図巻物』) 山田宗囲[写]
『茶席挿花集』 佳氣園翁 [著] ; 芳亭野人 [編] ; 岩崎灌園 [校・画]
また、『挿花図』の原資料である『宗徧茶花図』(池坊総務所所蔵)も展示されており、2点を同時に鑑賞できる滅多にない機会です。 この機会にぜひご覧ください。 当館では参考図書も所蔵しておりますので、展示を見た後・見る前に読むと、より理解が深まりおすすめです。 ・山田宗囲著『宗徧流 : 茶の湯テキストブック』 ・熊倉功夫編『茶の湯の花』(「いけばな美術全集 第6巻」) ・平野恵著著『園芸の達人本草学者・岩崎灌園』…など 7月28日(日)まで開催中です。詳細は市立伊丹ミュージアムHPをご確認ください。 特別展「季節を愛でる―俳諧と茶の湯」 https://itami-im.jp/exhibitions/季節を愛でる―俳諧と茶の湯/ 皆さま、ぜひ足をお運びください。